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No.4 AEPのリンク切れを防ぐ!CS5以降の不具合対処方法<解決編>リリース

No.4 AEPのリンク切れを防ぐ!CS5以降の不具合対処方法<解決編>

CS5以降のリンク切れ不具合

 

 

前回の記事でAfter Effectsは「絶対パス」が変更されても「相対パス」を優先して再リンクする仕組みがあるため、本来はリンクが外れることはないということを説明しました。

 

 

今回の記事では、After EffectsCS5以降のバージョンで、収集したデータのリンクが切れてしまう不具合について、その具体的な仕組みと解決策について解説を行っていきます。

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CS5以降のリンク切れの不具合の真相

では、CS5以降はどのような場合に相対パスが適用されなくなってしまうのでしょうか?それは

 

 

AEPファイルが保存されているフォルダまでのパスに2バイト文字が含まれている場合となります。

 

 

「AEPファイルまでのパスに2バイト文字が含まれる」とは具体的にどのような場合を指すのか?
ファイル収集機能を使って関連するファイルとAEPファイルを一か所に収集したケースを例に説明していきましょう。

 

 

AEPまでのパスに2バイト文字が含まれる事例

 

D:\WORK_DATA\2バイト文字バグ解説

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

上記のような階層でAEPファイルを収集していた場合、

 

 絶対パス階層

 

 

AEP内に保存されている各素材への絶対パスは上記画像の通りです。
その中でも、「AEPファイルまでのパス」とは赤い下線部分のパスのことを指します。

 

 

この「AEPファイルまでのパス」に、2バイト文字がひとつでも含まれていると、
After Effectsが『相対パス』でファイルを探しに行かなくなり、移動前の『絶対パス』を参照してしまうために素材へのリンク切れが発生することになります。

 

 

上図の場合、「AEPファイルまでのパス」にしっかりと『2バイト文字バグ解説』という2バイト文字(日本語)が含まれているのがわかります。

 

実際に収集フォルダを移動して検証(2バイト文字あり)

 

それでは、実際に検証してみましょう

 

D:\WORK_DATA\2バイト文字バグ解説

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

『WORK_DATA』⇒『FIX_DATA』に収集したフォルダを移動します。
移動後のフォルダ階層は下記のようになります。

 

D:\FIX_DATA\2バイト文字バグ解説

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

AEPを開くと、
 絶対パス階層

 

この時点で読み込まれていたフッテージは『不明』となっており、ファイルまでのパスも移動前の絶対パスのままです。本来であれば、「相対パス」が変更されていないため、ファイルが読み込まれるべきですがリンク切れが起こってしまっています。

 

「AEPファイルまでのパスに2バイト文字が含まれる」場合、ファイルへのリンク切れが発生するというのはこのようなことを指しています。

 

 

これが、After Effects CS5以降で発生しているリンク切れの真相です。

 

リンク切れを未然に防ぐ!その方法について

リンク切れを防ぐためのポイントとなるのが、前述の説明で何度も記載した「AEPファイルが存在するまでのパス」という文言。注目すべきは、あくまで原因となっているのが、赤い下線部分のパスだけであるということです。

 

 

少々掘り下げます。
 絶対パス階層

 

上記画像の、「赤い下線部分」に2バイト文字を含まなければ問題はすべて解決します。つまり、
上記画像の、「青い下線部分」には2バイト文字を含むことは全く持って問題ありません。※素材名称も同様

 

 

AEPまでのパスに2バイト文字を含まない事例

 

D:\WORK_DATA\2byte_problem

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

上記のように、先ほどの例に打って変わってAEPまでのファイルパスをすべて1バイト文字に変更してみました。

 

 絶対パス階層

 

AEP内に保存されている各素材への絶対パスも、AEPファイルがある場所まではすべて1バイトとなっています。

 

 

実際に収集フォルダを移動して検証(2バイト文字なし)

 

それでは、再度先ほどと同様の検証を行ってみます。

 

D:\WORK_DATA\2byte_problem

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

『WORK_DATA』⇒『FIX_DATA』に収集したフォルダを移動します。
移動後のフォルダ階層は下記のようになります。

 

D:\FIX_DATA\2byte_problem

 ├2バイト文字バグ解説.aep
 └(footage)

 

 

AEPを開くと、
 リンク切れが解消

 

なんと、先ほどはリンク切れが発生していたのが、今回の検証ではリンク切れを起こすことなく、上図の部分がしっかりと「相対パス」を参照した形で置き換わっているのがわかります。

 

 

「AEPファイルが存在するまでのパス」をすべて1バイトにするだけで、未然にリンク切れを防ぐことができるようになるのです。

 

 

これまで原因がわからず、

 

・AEP内で扱うフォルダやフッテージをすべて1バイトにしていた
・AEPを管理する場所をなりふり構わずすべて1バイトにしていた
・AEPファイル自体も日本語で管理することをやめた

 

などといった対策を行っている事例も耳にしたことがありますが、「AEPファイルが存在するまでのパス」さえ気にしていれば2バイト文字を使用することはまったくといって問題なくなります。

まとめ

それでは解決策のまとめに入ります。今回のの解説を読んで、

 

 

 ・AEPファイルが存在するまでのパスをすべて1バイトにするって現実どうすればいいの?
 ・制作中、常に意識するのって無理じゃない?

 

 

と感じた方もいるんじゃないでしょうか。ただ、安心してください。

 

 

制作中にフォルダ名やファイル名、作成場所について意識をする必要はありません。
作成完了後、収集してデータをまとめる際、ひと手間加えるだけでリンク切れは「防ぐことができます」

 

 

そのひと手間とは、ファイル収集の際に

 

@『フルパスに2バイト文字を含まない場所を選ぶ』
A『収集フォルダ名も1バイトにする』
B『一度収集した後に収集フォルダ名を変更する』※2バイト文字でもOK

 

上記の3点を実行するだけで、

 

 

収集後のフォルダをどこに移動しても「相対パス」で素材を紐づけしてファイルを開くことができます。
※ただし、再度2バイトを含む場所で開いてから保存してしまうと、次に移動を行ったらまたリンクが切れます

 

 

つまり、問題となっているのは前回保存した際のAEP内に記録されたフッテージのパスに2バイト文字が含まれてさえいなければ、ファイルを開く際にフルパスに2バイト文字が含まれていても問題にならないということです。

 

 

このように、収集時にひと手間加えるだけで、AEPを開いた際のあの忌々しいリンク切れの絶望感と、手作業でファイルをリンク付けしていくという気が遠くなる不毛な作業から解放されるのです。これほど簡単なことはありません。

 

 

いかがでしたでしょうか?解決策としてお役に立ちましたか?

 

 

ただこの解決方法は事前にリンク切れを防ぐ方法であって、すでに2バイトを含むパスで収集されたデータに対しては残念ながら有効ではありません。

 

 

それでは、

 

 

次回がリンク切れに関しては最終回です。

 

 

応用編として、すでに2バイトで収集してしまっているデータを相対パスで再度リンクさせるツールの紹介と使い方の解説を行っていきたいと思います。

 

 

ツール利用編へ>>

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