カラーマット削除|エフェクト全パラメーター徹底解説!

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カラーマット削除リリース

カラーマット削除とは

カラーマット削除

合成チャンネルを持つαチャンネル付きの画像(※AEだと「合成チャンネル(マットあり)」がなじみのある呼び方ではないでしょうか?)を合成する際にフリンジ(アルファチャンネルの境界線部分に発生する背景色のにじみ)を削除します。

 

※このエフェクトを理解するには、「合成チャンネル(マットあり)」画像と、「ストレート(マットなし)」画像の本質的な仕組みの違いを理解する必要があります。解説の最後に詳しい違いまで突っ込んで解説していますので興味がある人は参考にしてみてください。
カラーマット削除パラメーター


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背景色

カラーマット(背景色)の色を選択します。※画像を「RGBストレートカラー」表示にして背景色を確認するか、フリンジの色に近い色で問題ありません。

クリッピング

「HDR効果をクリップ」のチェックをオフにすることで、32bitで作業を行う際にこのエフェクトが0.0以下、または1.0以上の色深度をクリッピングしてしまうことを防ぎます。(乗算後の計算結果で色深度が無限に計算されるようになると考えてください。)
※デフォルトではチェックがオンになっていますが、8bit、16bitで作業している分にはビット数以下、またはそれ以上の色深度が計算されないためこのオン、オフで結果が変わることはありません。

 

 

 

「合成チャンネル(マットあり)」と「ストレート(マットなし)」の違いについて詳しく説明します。

 

下図のαチャンネル付き画像と背景の合成をサンプルとして、アプリケーション内でどのような仕組みで合成結果が得られているのかを順を追って見ていきましょう。
合成マット解説

 

あまりAfter Effectsを使っていて意識することはありませんが、上図の「合成結果」を得るためには裏で下記のような計算がされています。

 

 

 

【αチャンネルを使った内部的な計算処理】
αチャンネルの内部的な計算

 

上記のように手前に合成する画像、背景として合成する画像にそれぞれアルファチャンネルの画像を乗算して二つのイメージを作成します。

 

αチャンネルの内部的な計算
これがαチャンネルを使った合成の描画に使用されている内部的な計算式です。単純な色階調の掛け算(乗算)と足し算(加算)だけで処理が行われていることがわかります。

 

 

 

 

【「合成チャンネル(マットあり)」、「ストレート(マットなし)」の違い】
ではここまで理解していただけたら、あとは簡単です。「合成チャンネル(マットあり)」画像と、「ストレート(マットなし)」画像の違いは下図の通りです。

 

合成チャンネル(マットあり)

 

 

 

ストレート(マットなし)

 

「合成チャンネル(マットあり)」画像では、手前のイメージがすでに乗算された状態でイメージ内に存在しているのに対し、「ストレート(マットなし)」画像では、乗算処理が行われる前の状態でカラーチャンネルが存在しています。
これが異なるαチャンネル付き画像の種類の違いです。

 

 

 

 

【フリンジ発生の原因について】
それではここまで理解していただけたら最後に、フリンジがなぜ発生するのか?またその場合、「カラーマット削除」エフェクトでフリンジがなぜ除去できるのかを説明したいと思います。

 

 

基本的にAfer Effectsでは画像を読み込む際に、「合成チャンネル」か「ストレート」かを最初に選択するためフリンジが発生することは基本的にはないはずです。なぜならば、「合成チャンネル」で読み込んだ画像では、αチャンネルの前景への乗算処理が行われなくなるためです。

 

しかしながら、フリンジが発生する場合があるのは基本的に下記の要因によるものが一般的です。

 

 

@種類の誤認識
誤認識によって「合成チャンネル」画像が「ストレート」画像として読み込まれた場合、下図のような仕組みでフリンジが発生します。
種類の誤認識

 

上図のように、前景に乗算処理が二度にわたってかかってしまうことで、手前の画像の幅が狭くなり、背景の暗い部分との面積が合わなくなてしまった結果、縁に黒いフリンジが発生しました。

 

乗算の二度掛け

 

この場合は、「合成チャンネル」で読み込みなおしてあげることで解消します。

 

 

A画像に対して色調整を行った場合
合成に伴う色調調整(カラーコレクション)を行う場合、「合成チャンネル」で読み込んだ画像に対して処理を行うとカラーフリンジが発生する場合があります。※おそらくこのケースが最も多いのではないでしょうか?

 

色調整やその他の加工を行う際には、様々な理由から「合成チャンネル」画像は向いていません。ストレートの状態に戻してから加工を加える必要があります。

 

 

B素材の特性によるα境界線の不具合
読み込んだ素材によってはαチャンネルの具合によって「合成チャンネル」として読み込んでもカラーフリンジが発生する場合があります。

 

 

 

 

【カラーマット削除の働きについて】
最後に、フリンジが発生した場合の対処方法として本エフェクト「カラーマット削除」がなぜに有効に作用するかを画像で解説して終了したいと思います。

 

カラーマット削除の効果

 

上図のように、「合成チャンネル(マットあり)」画像に対してエフェクトを適用することで、一度αチャンネルで乗算(掛け算)した後のカラーチャンネルに対して、逆の計算に当たる除算(割り算)処理を行います。そのため、画像の持つカラーチャンネルが「ストレート(マットなし)」の状態と同じ状態に戻るため、フリンジが消えます。「合成チャンネル(マットあり)」画像を加工する際には、必ず『カラーマット削除』を適用するなどの方法で、「ストレート(マットなし)」画像の状態に戻してから処理を行うようにすることをお勧めします。

 

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